当地ミャンマーではモンスーンによる雨期に入りました。5月中旬から10月中旬まで雨が続きます。日本の梅雨などとは比べ物にならない高温多湿です。しかし、このモンスーンのおかげで米をはじめ豊富な農作物が得られ、大勢の人が養われるのも事実です。大地にとっては恵みの雨の季節です。こんな気候でも住めば都、見方を変えれば、ここミャンマーは日本とは異なる素材が沢山ある宝の山でもあります。

 柿そっくりの実が成る木は庭木や公園でもよく見かけますが、それは世界で一番重い木材で貴重な本黒壇だったりします。草木染の染料材料も多様な色が容易に手に入り、好きな方から見ると天国です。私たちは身近な材料と日本の一村一品運動のコンセプトを応用して世界へ通用する村の名産品を作る。それによって、地域振興を支援する。私たちの運動は身近なところの宝探しからの出発です。

 世界でミャンマーだけで商業生産されている素材の一つに蓮糸があります。数年前、日本の着物を織れるレベルの細い蓮糸をミャンマーで工夫し日本へ提供しました。それを使用して、日本の芸術家の方が草木染、手織で作った蓮100%のショールはかなりの完成度に仕上がっていました。織り上げる際には神経を集中させるために、寝静まった深夜から織りはじめた、と聞きました。ミャンマーの織物学校の先生たちがこの作品を見た時の目が輝いていました。作品つくりへの取り組みの具体と努力によって世界に通じる作品になることを実感しました。今実施中の織物支援プロジェクトでは25名の先生たちが自分の工夫でミャンマーの素材、草木染でコットンショールを制作しています。このような事の繰り返しによって、すこしずつ世界に通じる現地発の作品のレベルを高めています。そして、上位作品のショールは成田空港の一村一品マーケットで世界へ紹介したいと計画しています。そのことで先生たちの意欲も高まります。運動のポイントは参加者が自分達の夢を、工夫と努力で達成することです。

 日本での支援体制にも変化が出てきました。この度の「ミャンマーの小さな村の小学校に ぬくもりのある木の床を届けたい」企画をクラウドファンディングで募集しました。結果全国から支援が集まり、企画は成功しました。これを機会に広報にも力を入れ、当方の活動への支援者を増やしたいと考えています。

 

 

 

特例認定非営利活動法人 アジアクラフトリンク 理事長 斎藤秀一

 

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